2011年12月8日木曜日

ピシピシ

隣の席の人が、黒家電の取説のトラブルシューティングで、
『内部からピシピシという音がした場合』
の、『ピシピシ』の訳に頭を悩ましていた。
翻訳者がビンタとかの効果音として翻訳してきたらしい。
確かにピシッて平手とか、ムチとか、ある程度しなって打ち付ける音に使うよね。

でも、もちろんここで使われてるピシピシは、そうゆう打音ではなくて、固いものが軋む音。

何気なく使ってるけど、打音と軋む音って、音質似てる?実際に音の波形とか比較するとどうなんだろう?

軋む音と言えば、『ミシミシ』がメジャーだけど、こちらは木造家屋のような柔らかい素材が軋む印象がある。『ピシピシ』だともっと固くて、継ぎ目がしっかり接着してるものが軋む感じかな。精密機械や鉄筋建築が軋みをあげたときに使う。『ミシミシ』より鋭くて緊張感がある感じ。より音の伝導率が高い感じ。

別の翻訳者に聴いてみると、空気の抜ける音のことか、という問いが返ってきた。

それは『プスプス』だよね。
『ピシピシ』と『プスプス』て、基本、母音が違うだけ。
多分、ストレスアクセント系言語の話者にとってはほとんど同じに聴こえるこの二つ、でも、日本語ネイティブにとっては間違いようのない、明確な違いがある。

こうゆう擬音の感覚っていつのまに身に付けたのだろう?
不思議。

多分、日本語におけるオノマトペと実際の音響とかの物理作用の間には思うよりずっとシステマチックな構造が存在するだろうな。

だって、やみくもに暗記するには、日本語のオノマトペは膨大すぎる。

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